台中アリーナ建設コンペ、日本人建築家隈研吾氏による台日合同チームが勝利

台中市政府より引用

今年5月から審査が行われていた台中アリーナ建設のコンペディションが、7月14日の2次審査により、日本人建築家隈研吾氏と台湾の九典聯合建築師事務所からなる日台合同チームの案が選ばれた。

同チームの設計コンセプトは、「天空回廊、運動公園、世界のランドマーク、市民の楽園」を主軸に、環境との融合や地域との結びつきを象徴している。またその上で台中アリーナの持続的な利用を期待するとしている。

国内外から多く寄せられたの応募案から第1次審査で、世界トップレベルの5つの事務所・チーム 劉培森建築師事務所、竹間聯合建築師事務所、九典聯合建築師事務所と隈研吾建築都市設計事務所の合同チーム、大宇建築師事務所、大壯聯合建築師事務所が選ばれた。

台中市政府より引用

台中市によると、建設計画は2022年に着工、2026年の完成を予定している。今回のプロジェクトでは台日が手を取り合い、国際的で多機能なアリーナを作り出し、世界における建築の最新ランドマークにすることを目指す。

建設地は、水湳経貿園区や中部科学工業園区(中部サイエンスパーク)、台中インターコンチネンタル野球場などの近くを予定しており、台中の文化やスポーツ、大型イベントなどを関連付け、市の経済発展に繋がることを期待している。

台中市政府より引用

また今年8月5日から15日まで、大墩文化中心(大墩文化センター)で、「台中巨蛋競圖成果展(台中アリーナ計画プラン公募結果展)」を開催する。最終審査に進んだ5企業・チームの設計モデルや、関連する図面などを展示する。入選した作品はどれも大変素晴らしく、この展覧会を通じて、台中の未来建築の新時代を垣間見ることができるだろう。