台北美術館にて開催中の塩田千春氏の巡回展、ノベルティのデザインが話題に

巡回展「塩田千春:顫動的靈魂」ノベルティ(台北美術館より引用)

5月1日(土)より台北市立美術館で、ベルリンを拠点に活動する日本人アーティスト塩田千春氏の台北巡回展「塩田千春:顫動的靈魂(訳/塩田千春展:魂がふるえる)」が開催している。今回の巡回展では作品の展示だけでなく、塩田千春氏や森美術館の監修の元、作品イメージに基づいたノベルティも制作された。

メッシュバッグ(台北美術館より引用)

現在販売されているノベルティは、展示会のメインビジュアルが描かれたポスター、塩田氏手描きのポストカード、森美術館発行の日英版図録、台北市立美術館とファッション性の高いマスクを生産・販売するSTYLEiとのコラボによるデザインマスク、紅い糸で編まれたメッシュバックの5点。これらは館内のショップとオンラインストアにて数量限定販売される。今後、第二弾、第三弾と続き、5月中旬には全てのノベルティが公開される予定となっている。

塩田千春:顫動的靈魂 キービジュアル(台北美術館より引用)

本展は、2019年に東京の森美術館で開催された「塩田千春展:魂がふるえる」の海外巡回展であり、塩田氏が一貫して追及してきた「不在のなかの存在」というテーマのもと、大型インスタレーションや立体作品、写真、映像など100点余りが展示され、25年にわたる活動を包括的に見ることができる。

塩田氏を代表するシリーズ作品である赤や黒の線が絡み合った大規模なインスタレーションは、物事の多様性や複雑に入り組んだ繋がりを表すだけでなく、それと同時に我々が存在する意義を考えさせる作品となっている。これらの作品の根底にあるのは、芸術家の死と生への関心と「我々は人生で何を追い求めるべきか?、またどこへ向かうべきか?」という問題提起がある。

《塩田千春:顫動的靈魂》巡迴展
期間|2021年5月1日(土)-8月29日(日)
場所|台北市立美術館(台北市中山區中山北路三段181號)
台北市立美術館 公式サイト|https://www.tfam.museum/
塩田千春 公式サイト|https://www.chiharu-shiota.com/