宿泊施設(台南老爺行旅)と新しいアート体験を組み合わせた5人の芸術家による「生活旅人(ライフトラベラー)」

台南老爺行旅より引用

台湾南部に位置するホテル台南老爺行旅(ザ・プレイス台南)内、6階から9階の各フロアに設けられた小さなギャラリー6789Galleryでは、8月29日(日)まで「生活」をコンセプトにしたテーマ展「生活旅人(ライフトラベラー)」を開催している。

新型コロナウィルス感染症COVID-19の流行により台湾人の旅行スタイルは変化し、自国を深く探求する機会が多くなったことを踏まえ、同展示では、5人のアーティストの視点から日常の新しい見方や考え方を探りながら、地元の文化や習慣を紹介していく。

『神遊織都』(台南老爺行旅よち引用)

台南の新進気鋭デザイナー楊育維氏と陳豪恩氏は、欧米の大手スポーツブランドから広く支持されているテキスタイルブランド仁美商標(JUNMAY LABEL)が約40年かけて培ってきた織物技術を利用し、生活の中にある神々への信仰をモチーフに工芸品や産業を現代的な要素のビジュアルに翻訳し、歴史的な価値や文化的な美しさを提示した「仁美商標主題展─《神遊織都》」を9階で開催している。

『城市踩印』(台南老爺行旅よち引用)

7・8階は「城市踩印」と称し、デザイナーの黄花春氏と、台南の老舗印章ブランドである新力印章の独自技術とコラボし、台南や宜蘭、台東などでの生活に関するさまざまな発見からインスピレーションを受けたユニークなスタンプやイラストなど計400点を展示している。

『日常生活地理學』(台南老爺行旅よち引用)

6階では、キュレーターとして今年度の「臺南新藝獎(Next Art Tainan)」を受賞した吳介祥氏が、写真や絵画を得意とする林文藻に依頼し、日常生活の空間や音などを出発点とし、生活と芸術を結びつけて独自のカラーマップを制作している。これは旅行者が人や物と関わることで、その都市との関わりや存在を考えるきっかけとなることを作品の意図としている。

『生活旅人提案』(台南老爺行旅よち引用)

また、今回は特別に無印良品が「生活旅人(ライフトラベラー)」をテーマにしたアクティビティを企画。展示会の公式サイトにアクセスしお気に入りの台南旅行写真を共有すると、無印良品の商品や宿泊券などたくさんのプレゼントがもらえる。

▍台南老爺行旅6789 Gallery
期間|2021年3月13日(土)-8月29日(日) 11:00-21:00
場所|台南老爺行旅6789 Gallery(台南市台南市東區中華東路一段368號)
公式サイト|https://events.hotelroyal.com.tw/pages/lifetraveler-122