9組のデザイナーが新しい視座から神様をデザインした展示「In touch 衆神潮」が開催

國立歷史博物館より引用

9月4日より11月1日まで台北華山文化創意園区にて、台湾国立歴史博物館が9組のデザイナーと共に、展覧会「衆神潮—解開版画神祇的封印(訳:神々の潮—版画に描かれた神々の封印を解く)」を開催。

國立歷史博物館より引用

歴史博物館が収蔵する600品近い台湾の伝統的民間宗教において祀られている神々の宗教版画の展示に加え、現代のデザイナー達が高い技術を駆使してデジタルアートに生まれ変わらせた。今回の展示では、新しい神々のアート作品や、それをモチーフとした生活用品を提案する。

國立歷史博物館より引用
國立歷史博物館より引用

伝統的なものを現代的に翻訳し表現することを得意とする只是(ZISHI Art)、ブックカバーデザインを得意とする廖韡(liaoweigraphic – l/g/s. )、霧室(mistroom)、楊維綸(Echo Yang)、ブランド包装を手掛ける黃國瑜(Transform Design)、本年度金曲賞(Golden Melody Aword)のビジュアルデザインを担当した顏伯駿(三頁文)、「金曲賞」最優秀入選作品のアルバムカバーを手掛けた吳建龍(FKWU)、方維鴻(rapture.design)と、大象設計(Elephant Design)の9組が本展に参加している。

「心想事成 掛件」只是ZISHI Art(國立歷史博物館より引用)
「眾神護身符」眾神護身符(國立歷史博物館より引用)

歴史博物館が掲げる文化創造の魂は、歴史的芸術の継承のみならず、現代的視点から歴史的価値に新たな解釈を与え、今を生きる世代の記憶と生活に帰属する文化的創意の展開を表している。その精神に則り、今回招かれた9組のデザイナーは、それぞれ独自の創意的思考をもって神々の荘厳なイメージの殻を打ち破り、扇子やスケートボード等、現代人の日常に欠かせない日用品に溶け込ませた。

デザイナーが提案する神々と日用品のコラボレーションは、まるで博物館の中で眠っていた神々の封印が解けて現代に目覚め、新たな姿と価値観で今に蘇ったかのよう。展覧会場には版画の体験コーナー等も設置されており、歴史博物館は、人々が様々な刺激に啓発され、生活の中に「文創」を見出してくれることを期待している。


▍In Touch「眾神潮—解開版畫神祇的封印」館藏數位圖像應用展
時間|2020年09月4日(金)-11月1日(日) 11:00-21:00
場所|玻璃屋 華山1914文創園区(台北市八徳路一段1号)