スイスのデザインを展示する「極瑞士 SWISS MAX」台湾設計館にて開催中

「極瑞士SWISS MAX スイスデザイン展」キービジュアル(台湾設計院より引用)

台湾設計館では、毎年1カ国をテーマに取り上げた企画展が催されており、昨年のフィンランド展「北緯60度的芬蘭設計」に続き今年はスイスのデザインを紹介する「極瑞士SWISS MAX スイスデザイン展」が開催されている。本展では台湾デザイン研究院が主催し、スイス商務事務所(Trade Office of Swiss Industries)の協力のもと、龔維德氏と張軒豪氏の共同キュレーションで、9月28日から来年3月6日まで​​のおおよそ半年にわたる展示となっている。

台湾設計館の1、2展示区を「Dialogue Hall」、「Essential Hall」、「Pioneer Hall」の3つのエリアに分けた上で、同じ松山文創園区にある「不只是図書館」にも設けられた「Artistic Hall」の合計4エリアでスイスデザインを展示。またキュレーションにあたっては、100名のデザイナーに、100作品のプロダクト、ポスター100作品、100冊の本など「100」をキーナンバーとしている。

「Dialogue Hall」エリア(台湾設計院より引用)

「Dialogue Hall」では、スイスの伝統的な製品である時計やマルチナイフなど日常的に使われている製品や、廃棄素材から作られたFREITAGのバッグ、エスプレッソマシーンなど、1930年代から今に至るまでの多種多様なプロダクトが陳列され、それに関連したポスターも同時に掲示されいる。

「Essential Hall」エリア(台湾設計院より引用)

続いて「Essential Hall」では、国際タイポグラフィー様式の巨匠アルミン・ホフマン氏のポスター作品を、チューリッヒデザイン美術館の協力のもと展示している。また2020年「最も美しいスイスの書籍(Beautiful Swiss Book) 」に選ばれた書籍や、スイスデザインアワードの作品集も同時にディスプレイされている。

「Pioneer Hall」エリア(台湾設計院より引用)

「Pioneer Hall」では、エミール・ルダー氏やウォルフガング・ヴァインガルト氏、ヨナス・フーゲリ氏といった著名な10名のデザイナーの作品など、100点のポスターが展示されている。

「Artistic Hall」エリア(台湾設計院より引用)

スイス・チューリッヒ芸術大学学生の協力によって、『兒子的大玩偶』『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』『悲情城市』など有名な台湾映画の作品をテーマにデザインされたポスターの展示が「Artistic Hall」で行われている。スイス人の角度から台湾の芸術をポスターにアウトプットした興味深い企画展示となっている。


極瑞士SWISS MAX — スイスデザイン展
公式サイト|https://www.songyancourt.com/tdm/
期間|2021年9月28日(火) – 2022年3月6日(日) 【月曜休館】
場所|台湾設計館 01/02展区(松山文創園区)
チケット|【一般】150台湾ドル、【学生・団体・会員】100台湾ドル