
2011年より毎年異なる都市で開催されている台湾最大級の都市型イベント台湾設計展(台湾デザインエキスポ)が今年は台湾南部の嘉義市での開催が決定し、そのキービジュアルが公開された。
台湾のデザイン事務所、一件設計工作室のディレクター曾國展氏によりデザインされたキービジュアルのテーマは「家意 ‧ 以城為家 City as Home(訳:故郷としての都市)」。

重なるカラーブロックが異なる文化や産業を表し、嘉義の街、山、森、家等のユニークな側面や、都市そして家庭としての嘉義のイメージを描写。嘉義市の住みやすさや様々な文化を受け入れる懐の深さ、訪れる人々を「家」として歓迎する温かさを象徴し、住む人々の帰属意識の再構築を目指している。
曾氏は、「家にとって都市は、家族のような複合体である。家が様々な形や個性を持った人々で構成されるように、都市はそのような豊かで多様性のある存在を包み込んでくれる大きな器でもある。例えそれぞれが異なっていても、繋がり重なり合うことで素晴らしいものを生み出せる」と述べた。

キービジュアルのデザインでは「家」をモチーフに面で構成し、嘉義の大家族をイメージ。その下には、街にある大小様々な家、そして家のような街をカラフルに表現し、その可愛らしくも親密な様子を反映している。

嘉義市は古いものと新しいものが融合した建築物が数多くあり、その組み合わせや繋がりが嘉義市独特のユニークな風景を作り出している。文化や都市のスケール、ホスピタリティ等の面から台湾を凝縮したような都市であり「故郷(Home)」というコンセプトを体現していると現地メディアは伝えた。