台湾最大規模の都市型デザインフェス「2020台灣設計展」が開催中

○ 循環設計展(台湾設計研究院より引用)

2011年から毎年、1つの都市を舞台に開催される大型デザインイベント「台灣設計展(台湾デザインエキスポ)」が今年も10月1日(木)から11日(日)の日程で開催している。今年の開催都市は新竹。会場は歴史の風格を感じさせる旧市街地と、新しく計画された市街地の中にある新竹公園の2つのエリアに別れての開催となり、25組以上のクリエイティブチームが参加している。

台湾デザインエキスポキービジュアル(卵形 葉忠宜)

今までは開催される都市をイベントの主軸として展開されてきたが、今年は都市自体ではなく都市の未来を主軸とし、「Check in 新竹-人來風」をテーマに掲げた。

Terminal Park(台湾設計研究院より引用)
美的電界(台湾電力より引用)

新竹公園では、新竹市立体育館を巨大なコンピューターのCPUに喩え、人々の情報をスキャンし分析しするなど、人とデジタルデータに着目した展示「Terminal Park」がある。
変電箱が都市の景観と環境にどのような影響を及ぼすのかを学ぶことができる台湾電力による参加型コンテンツ「美的電界」も開催されている。
また、日本の教科書と台湾の教科書を展示し、両国の教育戦略と実践の違いを見ることができる「世界最美的教科書展」が、孔子廟の西側で開催されている。

九降米粉道

三百年の歴史がある旧市街地では「舊城生活博物館(訳:古い街の生活博物館)をテーマに展開された。
36年間使われていなかった新竹州図書館においては、読書を軸にテクノロジーやデザイン、照明などの領域のクリエイターが「読む」ということに焦点を当て、過去から未来の読書を想像し展示する「重啟・未來閱讀(訳:再開・未来の読書)」が開催している。
その他に伝統的な製紙技術や、ガラス作りなど新竹に伝わる伝統工芸や、ノスタルジーを感じる映画館での映画上映など、新竹公園は現代から未来を展示している対して、こちらは過去から未来を眺めることのできるコンテンツが集まっている。

XYZ嬉遊中-新竹搖擺(台湾電力より引用)

また、上の2つ以外に新竹公園と旧市街地を繋ぐ路でも、2つのデザイナーズマーケットや、子供が遊べる新しい遊具が設置されており、大人だけでなく子供も十分楽しむことができる催しとなっている。

▍2020台湾デザインエキスポ
時間|2020年10月1日(木) – 11日(日)
場所|新竹市火車駅周辺(旧市街地、新竹公園)
公式ウェブサイト|https://www.designexpo.org.tw/