「2021年iFデザインアワード」の受賞者が発表され、台湾からの作品6点が金賞を受賞した。今年度は、52ヵ国から総数9,509点の作品から1,744点がiFデザイン賞を受賞し75作品が金賞を受賞しているが、台湾からの作品は以下の6点が金賞を受賞している。
▍『學美, 美學(Design Movement on Campus)』
キャンパス美意識プロジェクト「學美,美學」は、経済部と教育部が協力して学校内に「デザイン思考」の概念を導入する試み。台湾全土の小学校から高等専門学校を含む高校がデザイナーと共同で、校内の環境を美しくデザインし直し、学校生活の中から美的感覚を育む場に変えるデザインプロジェクト。
▍『Super Policy』台湾設計展-超級南
屏東県で開催された国内最大級のデザイン展覧会「台湾設計展」で、登場したデザインスーパー「SUPER SOUTH」内、屏東県が掲げる9つの主要政策を告知するポスター展示「Super Policy」。タイポグラフィが魅力的なポスターで、台湾では一般的なスーパーのチラシをモティーフにデザインされて展示されるとともに、持ち帰り自由となっていた。
▍『VR Cap』
鮮明なVRディスプレイと、特殊な糸を織り込んだ伸縮性のある着脱可能な布製のヘッドカバーが組み合わさったヘッドマウントディスプレイ。調整用のギアを排し、取り外し可能な布製のキャップは洗濯機で洗うことができ、衛生面でも優れています。また、ヘルメットのプラスチックの代わりに持続可能な糸を使用することで、環境にも配慮しています。
▍『Collaboration Pro』
様々な使用シーンを想定し、共同作業の利便性を目指したコンバーチブル型ノートPC。狭いスペースでもタッチスクリーンと人工工学に基づき設計されたキーボード操作で、操作しやすくなっている。使いやすさ、機能、美しさを損なわず、創造的な作業ができ共有、集中など、ユーザーのニーズに非常に適しする形態に変化させることができる。
▍『Traditional Tile Patterns in Taiwan(台灣傳統瓷磚圖鑑)』
1920年代から1980年代にかけて生まれた、大きく分けて4つの様式のタイルを集めた図鑑。前半は、台湾各地で撮影されたタイルの写真や歴史が掲載されている。後半には著者自らがデザインをデジタルデータに起こした100種類のタイルパターンを紹介しており、この書籍のクレジットを明記することで、自由に利用することができる。なお、制作資金はクラウドファンディングにより3,244,720台湾ドルを集めている。
▍『2021 Philips 24B700C Monitor』
ユーザーの要望に基づき、モニターとE-inkディスプレイが結合された『2021 Philips 24B700C Monitor』。シンプルでありながらも、イノベーティブで扱いやすく、環境にも配慮されており、良いデザインの指標に合致していることから高い評価を受けた。
▍iFデザインアワード
公式サイト|https://ifworlddesignguide.com/