日台の生活をデザイン視点で再考する「LONG LIFE DESIGN展」が台湾設計館で開催中

台湾設計館より引用

台湾設計研究院(TDRI)が運営する台湾設計館では、現在「LONG LIFE DESIGN 展-貫穿⽣活的原點與設計(訳:生活の原点とデザインを通して)」と題し、選選研(S.SELECT LAB)の林唯哲氏と「グッドデザイン賞」を主催する日本デザイン振興会が企画し、日台から「LONG LIFE」をテーマに70点以上の作品を集めた展示を開催している。

なお、日本デザイン振興会は、ロングライフデザインについて次の通り示している。
「ロングライフデザインとは、これから生まれるデザインの手本となりうる、時代を超えてスタンダードであり続けるデザイン、暮らしの中で人々に愛され、私たちの生活の風景となり、そしてこれからも変わらずに存在し続けてほしいデザインのこと。」。

本展示では3つのエリアに分けられ、それぞれのテーマを「探索台湾經典 LONG LIFE(訳:古くからの台湾のLONG LIFEを探る)」、「好的設計持続優化生活(訳:良いデザインは生活を豊かにし続ける)」、「從日本 LONG LIFE DESIGN,反思台湾需要哪些設計(訳:日本からのLONG LIFE DESIGN、台湾に必要なデザインを再考する)」として構成された。

「探索台湾經典 LONG LIFE」エリア(台湾設計館より引用)

「探索台湾經典 LONG LIFE」は、「基本生活に必要とされる」、「生活を補助する機能を有する」、「ユニバーサルである」、「どんな時も必要である」、「市場での普及ができる」を指標に、台湾で長年使われてきた衣食住、更に交通、教育、娯楽に関するデザインが展示された。台湾好きな日本人の中でも非常に注目されている大同社製の電鍋や扇風機、鉄製の弁当箱、蒸籠夾(蒸した料理皿を掴む道具)、電気ハエ取りラケットなど、台湾社会独自の文化が現れるエリアとなった。

「好的設計持続優化生活」エリア(台湾設計館より引用)

続いて「好的設計持続優化生活」では、長く使われている製品の新旧両方を比較するように展示された。今の製品がなぜ生まれたのか、そして何をもって長く使われるデザインになり得たのかを、見比べて理解することができるエリアとなっている。
また日台のデザイナー10名(深澤直人、安次富隆、柴田文江、⻑岡賢明、田中一雄、龔書章、謝栄雅、周育如、馮宇、徐震)の「デザインと生活」についての思いや考えを映像で公開している。

從日本 LONG LIFE DESIGN,反思台湾需要哪些設計」エリア(台湾設計館より引用)

「從日本 LONG LIFE DESIGN,反思台湾需要哪些設計」では、日本のグッドデザイン賞を受賞した40点近くの作品を展示してる。台湾人デザイナーが新たな視座のもと、ロングライフデザインについて再度思考することを促している。


▍Long Life Design 展-貫穿⽣活的原點與設計
期間|8月17日(火)~11月14日(日)10:00~17:30(月曜休館)
場所|台湾設計館 04 展区(松山文創園区)
チケット|一般 150台湾ドル、学生、団体票、メンバー会員 100台湾ドル
Facebook|facebook.com/TDMuseum
ウェブサイト|https://www.songyancourt.com/tdm/