2021年「金點新秀設計奨(ヤングピンデザインアワード)」の発表。デザイン系学生の作品812点が賞を競う

デジタル映像部門入選作品:瘋子(ゴールデンピンデザインアワードより引用)

台湾最大のデザインアワード「金點設計獎(ゴールデンピンデザインアワード)」の学生部門賞「金點新秀設計獎(ヤングピンデザインアワード)」は4月20日(火)、今年のファイナリストを発表。受賞者は、5月16日(日)に『台北南港展覧館』にて開催される授賞式で発表される予定だ。

本年度は66校144部門から合計5952点の応募があり、うち812点が最終審査に残って「ゴールデンピンデザイン最優秀新人賞」を競う。国内の著名な企業・機関46社が共同で作品を選出、最終審査へと進む。なお最終選考に残ったすべての作品には「ヤングピンデザインファイナリスト賞」が授与される。

「ゴールデンピンデザインアワード」は、台湾における新しいクリエイティブな才能を発見するための重要なコンペティションとなっており台湾経済部と教育部が共催し「台湾設計研究院」が実施。

プロダクトデザイン部門入選作品 N+智慧護理車(ゴールデンピンデザインアワードより引用)
ソーシャルデザイン部門入選作品 魚樂圈(ゴールデンピンデザインアワードより引用)

医療現場向けに構成されたスマートピルボックスシステムを搭載し、薬剤の識別と伝達プロセスを最適化して医療の負担を軽減する『N+Smart Nursing Car』や、大胆なプリントデザインと蛍光色を使用して電磁過敏症問題の重要性を訴える『GlobalAlert-W』のほか、漁業市場の卸売り過程にて多数の消耗品によって引き起こされる環境問題の軽減に役立つことを目指す漁業用コンテナ『魚楽圏(発泡スチロール代替プロジェクト)』など、さまざまなジャンルが最終選考作品として選ばれている。

工芸デザイン部門入選作品 養銹曆(ゴールデンピンデザインアワードより引用)

今年は新たに産学連携デザイン部門が加わり、9つのコンペティションのうち5部門が「ゴールデンピンヤングデザインアワード」を獲得する。審査員らは作品それぞれのトピックに焦点を当てて提案された設計戦略とソリューションが社会の動きや変化とどう密接に関係しているか、市場に参入する価値があるか、実践的根拠や世論を取り込むためのプロトタイプがあるかどうかなどが勝利の鍵となると話す。

金點設計獎(ゴールデンデザインアワード)
公式サイト|https://www.goldenpin.org.tw/