学生作品を表彰する金點新秀設計賞、受賞者を発表

金點新秀設計賞 英字ロゴ

台湾最大の合同学生作品展、新一代設計展に出展された作品の中から優れた作品に贈られる賞「金點新秀設計獎(Young Pin Design Award)」の授賞式が5月5日に行われた。

この賞は、工芸、プロダクト、パッケージ、空間、ファッション、ビジュアルコミュニケーション、デジタルメディア、創造ベンチャー、ソーシャルデザインの9つのカテゴリに分けられてており、審査員には方序中さんや王耀邦さんなど最前線で台湾のデザインを牽引するデザイナーに加え、ウェブメディア「DESIGN SHOPPING」の副編集長の包叔平さんが参加されるなど様々な角度からの評価軸から受賞作品の決定がなされた。

審査対象となる新一代設計展への本年の出展は6,315点で、その中から822点が入選し、123点に賞が与えられる。その中の最も優れた作品に最優秀賞に相当する「金點新秀年度最佳設計獎」が8作品に贈られた。

【金點新秀年度最佳設計獎 8点】

  • プロダクト部門:「器物的聲音百科」(実践大学工業産品設計学系,徐敏碩、吳柏翰)
  • 工芸部門:「金網X玻璃」(実践大学工業産品設計學系,王瑾勻)
  • パッケージ部門:「面紙盒三十六計」(國立台灣藝術大学視覚伝達設計学系,柳佳妘、王淳貞、郭亮延)
  • ファッション部門:「1945こうふく」(実践大学服飾設計学系,盧冠妤)
  • デジタルメディア部門:「房裡的海」(國立台灣藝術大学多媒体動画芸術学系,何畇蓁、薛芳沂、劉雅晴)
  • ビジュアルコミュニケーション部門:「山迴行」(崑山科技大学視覚伝達設計系,陳玟利、吳柏翰、葉昕盈、楊程皓、洪家榮、吳承泓)
  • 空間部門:「月台前聲今事 一封 寄存在車站的遺言」(崑山科技大学空間設計系,余文翔)
  • ソーシャル部門:「奧萬山」(嶺東科技大学視覚伝達設計系,林舒濃、范欣妤、柯易均、陳顗文、林賢榮、曾怡瑄)

本記事では最佳設計獎の中から台湾デザインニュースが気になった作品を3点紹介する。

山迴行(日本語意訳:山巡り)

ビジュアルコミュニケーション部門
大学:崑山科技大学
デザイナー:陳玟利、吳柏翰、葉昕盈、楊程皓、洪家榮、吳承泓
山中で自然を楽しむ特別な体験を伝え、登山を進めるための媒体をデザインした。


器物的聲音百科(日本語意訳:物音百科)

プロダクトデザイン部門
大学:実践大学
デザイナー:徐敏碩、吳柏翰
音楽教育の新しい提案。日常にある物同士を結合するワークショップを通して、子ども自ら面白い音を探させたり、楽器を作らせることで音楽の想像力を養う。


面紙盒三十六計 TISSUE36

パッケージデザイン部門
大学:國立臺灣藝術大学
デザイナー : 柳佳妘、王淳貞、郭亮延
魏晋南北朝時代の中国の兵法書「兵法三十六計」になぞらえ、36通りの機能を付け加えた。


その他の受賞作品は以下のURLから確認できる。
http://www.goldenpin.org.tw/金點新秀設計獎/?y=2019

※本記事に掲載している画像は全て、金點設計獎より引用しています。