かつては木材と生活物資運搬のために開設され、今では観光用の鉄道として運行する阿里山林業鉄道(以下阿里山林鉄)が、昨年に続いて「阿里山林鉄集章護照(訳:阿里山林業鉄路パスポート)」の配布を開始した。これは阿里山林鉄のテーマ列車(観光のために特別企画された運行列車)に乗車した際のみに配られる冊子で、林務局阿里山林業鉄路と文化資産管理処が昨年から行っている促進キャンペーンの1つだ。
今年は、デザイン事務所の一件設計工作室と、イラストレーターのCorter氏がデザイン制作を担当。本来は今年の春に発行される予定だったため、優しいトーンのピンクとグリーンで柔らかく春らしい印象の冊子となっており、手描きのイラストを内面にも加え、可愛いくポップでありながらも、人の温もりを感じさせる演出をしている。
マスコットキャラクターの鉄鹿駅長を登場させ、沿線の林業に関わるエピソードや、独自の豊かな文化遺産、産業と地域の特色を冊子に描いている。販売はせず2,000部限定でテーマ列車に乗車した旅行客に配布される。
▍阿里山林業鉄道と文化遺産管理処