現代のデザインと古くからの信仰が融合した祭典「大渓大禧」が7月22日(土)から8月10日(木)までの日程で開催している。この祭典は、台湾で広く信仰されている神様 関聖帝君(三国時代の武将関羽が神格化されたもの)の生誕祭で、桃園市の中央に位置する大渓区の大渓普済堂を中心に毎年開催されている。
本来は「大渓普済堂関聖帝君聖誕慶典」として、日本統治時代の大正4年(1915年)から現在に至るまで100年を超える歴史があり、大渓の第二の正月と呼ばれるほど地域に根付いた文化行事だが、近年はそういった伝統的な参拝や演目にデザインや現代アートを柔軟に融合させ、新たな試みの祭典として関心を集めている。
今年のテーマは「百納祈福GO(訳:様々なところから幸福を祈願 GO)」。コロナ後の今、外に出て皆が集まり楽しむという意図を込めて、最後にGOが加えられた。
クリエイティブな新しい要素を取り入れているが、伝統行事である「遶境(ラオジン)」がメインイベントとなっている。これはお神輿を中心に様々な神様の被り物を被った演者や、衣装を身にまとった楽器を演奏する人々がパレードをし、神様の誕生日を祝う行事だ。
その他にも、舞台芸術のプロを招いて実現した神様の被り物のショーや、旗や神将の鎧に掲げられた刺繍織物を現代の刺繍技術と掛け合わせた展示など、信仰に根ざしたクリエイティブなイベントが企画されている。
▍大渓大禧 百納祈福GO
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期間|2023年7月23日(土) – 2023年8月10日(木)