2020レッド・ドット・デザイン賞にて台湾から6作品が最優秀賞を受賞

Red Dot Design Award より引用

独ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催するレッド・ドット・デザイン賞にて、ブランド&コミュニケーションデザイン部門で台湾の6作品が最優秀賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞した。今年は50ヵ国、6,992作品の中より55作品が選び抜かれた。

十三層遺跡(台電より引用)

最優秀賞受賞作品の1つに台湾電力による「十三層遺跡」がある。これは40年以上のキャリアを持つライティングデザイナー周練と、その彼に選ばれた新鋭芸術家・何采柔が共に手掛けた合作で、日本統治時代から残る銅採掘場跡地をライトアップした作品だ。緩やかな山肌に沿って建築物が十三層重なるように連なり、歴史も古く、建築物としても価値があるが、長い間誰も近づくことのできない天空の城であった。しかし、今回その廃墟を2年以上の構想期間を経て、2人の芸術家が見事に作品として復活させた。琥珀色の明るすぎないライトが、まるでまだ中で発掘作業が行われ、灯火がこぼれ出ているかのように優しく遺跡の輪郭を映し出し、長い歴史の流れに想いを馳せる機会を与えてくれる。

去你的南極-GO!-GO!-South-Pole(格式設計より引用)
聚膠行動 #tapeArt(瘋設計より引用)

その他に、ベルリンのアーティストグループTAPE THATと、台湾の瘋設計(fundesign.tv)が共に手掛けた「聚膠行動 #tapeArt」の展覧デザインや、橘子關懷基金會(GAMANIA CHEER UP FOUNDATION)とデザイン会社「格式設計策展(InFormat Design Curating)の合作「去你的南極 GO! GO! South Pole」の展覧デザイン等が共に最優秀賞受賞を受賞している。

最優秀賞6作品の他に、158作品がレッドドット賞を受賞した。台湾発のワイヤーロック製造ブランドULACが台湾として2つ目のブランド部門受賞。また、ミュージックデデザイナー周育德(Chou Yu Te)が「Alamak! Projec《Taiwan New Wave》パリ展覧会」のBGMとして製作した《Underwater 》が台湾初となるサウンドデザイン部門での受賞を果たした。


▍Red Dot Design Award
公式ウェブサイト|https://www.red-dot.org/