台湾カルチャーの大イベント!TAIWAN PLUS 2023が今年も開催

会場入り口の巨大バナー

デザインと音楽、マーケットの3つを軸に毎年開催される日本最大級の台湾カルチャーフェス「TAIWAN PLUS 2023」が今月16日(土)と17日(日)の2日間開催された。

会場の物販・展示エリアでは、台湾文化を様々な角度からプロダクトやグッズに落とし込んだ商品が販売され、ポップでどこか懐かしいイラストや、怪しくもかわいいTシャツなどが来場者を楽しませた。
台湾の農業を取材し、各号野菜やフルーツを1種類取り上げてまとめた、かわいい雑誌「不二味」や、イラストレーターや写真家が合同で出展した「俗俗生活百貨」などクリエイティブなブースも見られた。夜市を擬似体験できるブースも登場。ピンボールや輪投げなどのゲームができる「台湾夜市遊技場 by 流動商店」や、その他にも占い体験などの少しディープな台湾カルチャーを感じられるエリアとなった。

台湾の農業を専門に取り上げる雑誌(台湾食通信・不二味)

また「台湾音箱」と名付けられたDJブースでは、台湾を愛するDJたちがレトロも現代音楽もミックスし、台湾ムードを音楽で作り上げた。
台北にある艋舺青山宮と霞海城隍廟から出張してきた神様への参拝と、フェイスペインティング体験やお札を折るワークショップなどで、台湾人の宗教文化・習慣を伝えた。特に霞海城隍廟の月下老人は縁結びの神様として日本人にも人気があり、スタッフの説明を詳しく聞く来場者の姿も見受けられた。
その他にも台湾の優れたプロダクトを経済部(日本の経済産業省相当)がピックアップし「優良な台湾製品」として賞を与え、広く紹介する「台湾エクセレンス」でも、台湾製品の展示が行われていた。

台湾ごはんの定番 魯肉飯や台湾ビールから、日本でもまだあまり知られていない台湾スイーツ、台湾風にアレンジされたカレーなど幅広いグルメが登場し、非常に暑いにも関わらず、どこも多くの人が並んだ。台南発の大人気ソフトクリーム店「蜷尾家 NINAO」や、有名サンドイッチのブランド「洪瑞珍」、台湾スイーツの本命タロイモを使ったスイーツ専門店「連珍」などが出店。そのほかにも台湾土産を販売し、パイナップルケーキや月餅の定番から、お茶の香りのするポップコーンなど新しい商品を10点厳選し販売した。
台南のホテル「U.I.J Hotel & Hostel」からは、デザイン性の高いさまざまなパッケージが目を惹くコーヒーのパックを販売。新しいお土産の定番になりそうだ。

ポップからジャズ・R&B、民族音楽など幅広く、新進気鋭のアーティストから台湾原住民の歌手、台湾を代表するロックバンドまで、豊かな台湾の音楽カルチャーを感じさせるに十分な出演者が登場。暑い中でもそれぞれの個性あるパフォーマンスでライブ会場は大いに盛り上がった。昨年も登場し今年の2日間のトリを飾った大人気ロックバンド 滅火器(Fire Ex.)の演奏には、会場を埋め尽くす人が集まり大変な盛況のうちに全てのプログラムが終了。

滅火器(Fire Ex.)(TAIWAN PLUS 広報事務局より)

今年で4度目を迎える本イベントは、国内外で台湾文化の普及活動をしている行政組織「中華文化総会」が主催。台北駐日本経済文化代表処や、公益財団法人日本台湾交流協会や台湾政府の各省庁レベルに加え、民間でも台湾ビールやチャイナエアラインなどの巨大企業までが後援。また、すでに次回開催の企画が進んでおり来年は京都で開催する計画があると、関係者は語っていた。

▍TAIWAN PLUS 2023
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