台湾で初めて「竹」をテーマにした博覧会「2024竹博覧会」が、3月16日から4月28日までの間に開催された。会場は新竹と南投、花蓮、雲林、嘉儀の5県に渡り、それぞれの特色のあるテーマを掲げた展示やマーケットなどが順次登場。サステナビリティや自然共生などの視点から竹文化と産業を見直す機会をもたらした。
竹産業発祥の地の1つにあげられる嘉儀では、「林鉄構築竹(訳:林業鉄道が竹を構築)」をコンセプトとして12点の大型作品を阿里山鉄道の路線沿いに設置した。それらを阿里山林業鉄道が今回、企画・運行するテーマ列車に乗車すればより感動的で臨場感のある体験になる。
花蓮では、「竹間天地」と題し陳水南氏や劉哲安氏などのアーティストたちが竹を編み動物をテーマに制作した立体作品の展示が注目を集めた。
台湾工芸センターのある南投では、マーケット「竹好市」を開催したほかに、また雲林科技大学デザイン学院とフランス・パリのブールデザイン学院(École Boulle)との共同制作や、東京大学泰明研究室と陽明交通大学応用芸術研究所李建佑研究室が共同で、光、空気、空気などの自然現象を組み合わせた作品を制作・展示した。
新竹では、国内外のデザイナーが陽明交通大学の光復キャンパスを使って、竹で構築した作品を制作し展示。
実用的で文化性と美術性に加え、耐久性もあるこれらの作品は、自然環境との共生共存を体現した作品となった。
雲林展示エリアは「竹の癒し」をテーマに、竹林を休息できる場にデザインし、癒しの場を創出した。紫尾竹林公園では、地元の素材を活かし、環境美学のコンセプトを取り入れた「竹癒しワークショップ」「竹癒しマーケット」「蛍光キャンプ」「紫尾竹林セルフガイド体験」などを開催した。
その他にも、各地マーケットやワークショップ、論壇など竹をテーマにした催し物が開催さた。
▍2024竹博覽會暨世界竹論壇
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