学校間の垣根を越えたデザイン系学生による大規模な合同作品展「新一代設計展(YODEX)」。40年目を迎える今年のメインビジュアルを聶永真(アーロン・ニエ)氏がデザインを担当した。
聶永真氏がデザインを担当したこのメインビジュアルは、従来型のスタイルとは異なり全7点のメインビジュアルが一度に発表される。更に、今後のイベントでも続々と追加される予定だ。
7点のメインビジュアルは一見すると同じもののような印象を受けるが、テキストの内容が異なっており、思わず空間を埋めたくなるようなインターネットミームを彷彿とさせるデザイン。
聶永真氏は自身のFacebookページ(永真急制 Workshop)上でメインビジュアルについて、「これまでの単調なポスターをメッセージの媒体に変え、『対話』の場を象徴するものとし、異なるキャリアを持つデザイナー同士を交流させるねらいがある。(そして、みんなミームが大好きだ)」と言及している。
ポスターに使われている言葉やフレーズは、デザイナーに関連する経験や共通言語から生まれている。単語を繰り返し使ったり、ベースラインを極端に上げ前に向けたりするなどの手法を用いて、作品を創る過程で起こるコミュニケーションの繰り返しを可視化し、完成までにかかる時間や紆余曲折を表現。全体的なテキストの配列は神経質でシンプル、そして直接的なものとなっている。
また、デザインの中にダイナミックアイデンティティや参加型デザインの概念を導入。相互に対話できる場を広げ、メインビジュアルが異なるメディアでそれぞれの顔を持つことを可能にし、各ステージでの様々なアイデンティティのレイヤーを増やしている。
▍新一代設計展
公式サイト|https://www.yodex.com.tw/
▍聶永真
公式サイト|http://aaronnieh.com/