justfontによる「字體廟宇」をテーマとしたタイポアート作品が誠品生活松菸店に登場

justfontより引用

誠品生活松菸店にて7月15日から開催されている夏の催し「台味季—翻轉台味的7+2個松菸特別企劃(台味季−7+2個の新たな台湾スタイル 松菸店特別企画)」に、台湾の新世代書体デザイン会社のjustfontが参加し、タイポグラフィーアートを展示している。
justfontは、2015年に書体「jf 金萱」の開発プロジェクトで、クラウドファンディングを通じて2,593万台湾ドルもの支援を受けるなど、非常に注目されている会社だ。

「文字瘋台味(文字フリークの台湾スタイル)」をコンセプトとして、「字體廟宇(書体寺院)」を設置した。また地下1階の美食街から3階誠品書店までの全てのフロアに魅力的な台湾スタイルの書体をテーマとした作品を見ることができる。

地下1階には、台湾のご飯屋や、夜市、屋台などでよく見かける「劉體楷書」から発想されたバナーを見ることができる。優しいタッチで表現された看板のイラストは訪れた夜市や台湾の街の風景を想起させる。この書体は山東省から台湾にわった書家の劉元祥が1970年代に書かれた書をモデルとしている。

1階は、今回特別にグラフィックとイラストを融合させた表現が特徴のデザイナー宋政傑がデザインした門神のビジュアルが掲げられている。この門神とは中華式の住宅や仏教・道教寺院の門に立ち、門番の役目をする守神であり、台湾の伝統文化芸術の1つだ。

2階に掲載されているバナーは、台湾のお寺の祭壇で見かけるものをお題に、12名のデザイナーがそれぞれ自由にレタリングし、1つのビジュアルにまとめた。備えられる花や、フルーツを盛り付けたお盆、神像、蝋燭などが見られる。

3階には、神の「萬碼天尊」を祀った書体寺院がある。この神はUnicode(文字をデジタルで表すための世界共通のコード)を神に比喩ている。「21世紀には、神である萬碼天尊は人類に言語を超えたコミュニケーション方法を与えた。それは最も直接的な視覚図案である絵文字だった」とし、絵文字だけで表現されたおみくじを引くことができる。

▍台味季翻轉台味的7+2個松菸特別企劃
時間|2020年7月15日(水)-9月15日(火)
場所|誠品生活松菸店(台北市菸廠路88号)
公式サイト|https://meet.eslite.com/tw/tc/news/202006020003